妻は幸せではない。

妻は幸せではない。そう本人が言っていたのだから幸せではないのだろう。原因はぼくである。

幸せにしてもらえると思ってプロポーズを受けて結婚したのに、いざ蓋を開けてみれば旦那は鬱病。仕事もままならない。幸せなはずがない。

妻は性格が難しい。難しいというか、自分のなかに理想や常識があって、それと食い違う行動や言動をぼくがとると不機嫌になる。でもぼくは妻とは違う人間だから、食い違いが出るのは当然だと思う。

ぼくはといえば、仕事はできていないが、妻と一緒にいられるので幸せではある。でも、それでは妻は満足しない。

ぼくは追い詰められている。

妻には恩がある。鬱病が1番酷かった時期に話を聞いてもらい、立ち直ることができた。だからできれば幸せにしてあげたいと思う。でも、そのことが重圧になっている。でも嫌われたくない。見捨てないでほしい。

病気のことを理解してもらいたいと思い、1番分かりやすく共感できた、ツレがうつになりまして、という本を用意した。読んでもらいたいが、その本の通りにしろってことなのかと受け取られそうで怖い。ぼくはただ、病気について知ってもらいたいだけなのだ。それに、どう接すればよいか、学べると思う。


いつか見捨てられるのだという思いがどうしても消せない。